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子どもの成長と帽子設計:3歳児頭部トルソー制作から見えてきたこと

紫外線対策は帽子から。帽子を作るためのトルソーづくりを公開します!エポカル 松成

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なぜトルソーを製作するのか

現在、オフィスにある6歳児の頭部トルソーに加えて、3歳児の頭部トルソーを粘土で制作しています。
※6歳児の頭部トルソーは、以前に看護師だった元スタッフが丁寧に作ってくれました(^^)/私たちは、さくらこと呼んでいます(笑)

エポカルでは、帽子を製作する際に、つばの長さや角度、そして何よりも子どもの目と顔にしっかりと影を作る率を検討しています。
視野を保ちつつも、確実に紫外線から守る。そのためには、実際の子どもの頭部を忠実に再現したトルソーが不可欠なのです。

データや数値だけでは見えてこない、立体的な形状、つばが作る影の落ち方、光の当たり具合。これらを正確に検証するために、
年齢ごとの頭部トルソーを製作し、実際に帽子を被せて影の検証を行っています。

今回、3歳児のトルソーを制作することで見えてきた、6歳児や成人との解剖学的な違い。
この違いこそが、年齢別に「しっかり影を作る帽子」を設計する上で極めて重要な要素なのです。

数字で見る:3歳、6歳、成人の頭部サイズ

まず基本的なデータから見ていきましょう。

頭囲の比較

  • 3歳児:約49-50cm
  • 6歳児:約51-52cm
  • 成人:約55-58cm

一見すると、3歳と6歳の差はわずか2-3cmです。「それなら同じ帽子でもいいのでは?」と思われるかもしれません。

しかし、実際に立体で再現してみると、この数センチの差が、つばの影の落ち方に決定的な違いを生み出すことがわかります。単に小さくすればいいという問題ではないのです。

さらに重要なのは、頭部サイズそのものよりも、体全体に対する頭の比率です。3歳児は体が小さいため、頭部が体全体に占める割合が非常に大きく、これが重心バランスや帽子の安定性にも影響します。

紫外線対策は帽子から。帽子を作るためのトルソーづくりを公開します!エポカル 松成

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最重要ポイント:目の位置の違いが影の落ち方を変える

しっかりと影を作る帽子設計において最も重要な発見は、目の位置の年齢による違いです。

3歳児の顔面配置と影の関係

3歳児の最大の特徴は、目が顔の縦の長さの中央より明らかに下に位置していることです。つまり、額が非常に広く、目から上の距離が長いのです。

この配置が、影の作り方に直接影響します。3歳児の場合:

  • 額が広い→つばを深くかぶせても、額で影を受け止められる範囲が広い
  • 目が下に位置→つばが作る影が目に届きやすい位置関係にある
  • 影の落ち方→同じ角度のつばでも、6歳児や大人とは全く異なる位置に影が落ちる

つまり、3歳児専用の設計では、この「目が下にある」という特徴を活かして、つばの角度を調整することで、視野を確保しつつも目と顔全体にしっかりと影を作ることが可能になります。

6歳児の顔面配置と影の関係

6歳になると、目の位置はほぼ顔の中央に近づきます。これにより:

  • 額が狭くなる→つばの影の受け止め範囲が変わる
  • 目の位置が上がる→同じつばの角度では影が目まで届きにくくなる
  • 視野への影響→つばを深くすると視界への影響が3歳児より大きい

6歳児用の帽子では、目の位置が上がったことを考慮し、つばの長さや角度を3歳児とは変える必要があります。視野を確保しながら、しっかりと影を作るための微妙な調整が求められます。

成人の顔面配置と影の関係

成人では目が正確に顔の中央に位置します。そのため、同じつばの角度でも、子どもとは全く異なる影の落ち方になります。

大人用の帽子を子どもに被せると、影が適切に顔を覆わない理由がここにあります。目の位置という根本的な違いを無視して、単にサイズを小さくしただけでは、「しっかり影を作る」ことはできないのです。

紫外線対策は帽子から。帽子を作るためのトルソーづくりを公開します!エポカル 松成

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トルソーで検証:実際の影の落ち方

実物大のトルソーを製作する最大の理由は、実際に帽子を被せて影を検証できることです。

検証方法

  1. トルソーに試作の帽子を被せる
  2. 様々な角度から照明を当てる(太陽光の角度を想定)
  3. 顔のどの部分に影が落ちるかを確認
  4. 目、鼻、頬、首まで、影のカバー率を測定
  5. 視野の確保具合を確認
  6. つばの角度や長さを調整して再検証

この検証を、3歳、6歳、そして大人のトルソーで比較することで、年齢ごとに最適な影の作り方が見えてきます。

平面の図面や数値だけでは絶対に分からない、立体的な光と影の関係。これを実物で確認できることが、トルソー製作の最大の価値なのです。

顔の立体構造:影を受け止める「面」の違い

次に、顔の立体的な構造の違いを見ていきましょう。影は平面ではなく、立体的な顔の表面に落ちます。だからこそ、顔の形状の違いが重要なのです。

3歳児の立体構造

  • :非常にふっくらしており、顔全体が球体に近い形状
  • 顎のライン:完全に丸く、輪郭が曖昧
  • :極めて小さく、低く、丸みがある
  • 顔の凹凸:ほとんどなく、滑らかな曲面

この丸みのある立体構造は、影の受け止め方に大きく影響します。球体に近い顔は、光を回り込ませやすく、つばの影が顔全体を柔らかく覆います。しかし、鼻が低いため、鼻による影の遮断効果が少なく、つばでしっかりカバーする必要があります。

6歳児の立体構造

  • :丸みは残っているが、3歳より引き締まり始める
  • 顎のライン:少しずつ形成されてくる
  • :少し高くなる
  • 顔の凹凸:わずかに出始める

6歳は過渡期です。顔に少しずつ凹凸が生まれることで、影の落ち方も複雑になります。単純な球体ではなくなるため、つばの角度設計もより精密さが求められます。

成人の立体構造

  • 頬骨や顎のラインが明確
  • に高さがあり、自身で影を作る
  • 顔の凹凸が明確で、複雑な影のパターンが生まれる

大人の顔は凹凸が明確なため、鼻自体が影を作ります。そのため、子どもほどつばで全体を覆う必要性は相対的に低くなります。

首の長さと影のカバー範囲

意外に重要なのが、首の構造です。しっかり影を作るためには、顔だけでなく首の後ろまでカバーする必要があります。

3歳児の首と影の関係

  • 非常に短く、太め
  • 頭と肩の境界がやや曖昧
  • 頭が肩に埋まっているような印象

この短い首は、帽子による影のカバー範囲に影響します。3歳児は首が短いため:

  • つばの後ろ部分が首に影を落としやすい距離にある
  • 肩との距離が近く、背面の紫外線対策が重要
  • 短い首でも確実にカバーできるつば幅の設計が必要

6歳児の首と影の関係

  • 3歳より明らかに長くなる
  • 頭部との区別が明確になる

首が長くなることで、つばと首の距離が離れます。そのため、後頭部から首にかけての影のカバー範囲を再計算する必要があります。

成人の首と影の関係

  • 長く、明確に区別される
  • 首の後ろまでカバーするには、より長いつばが必要

頭蓋骨の形状と帽子のフィット:影を作る前提条件

しっかり影を作るためには、まず帽子が頭に正しくフィットしている必要があります。ずれたり、傾いたりしては、計算した影が意味をなしません。

3歳児の頭蓋骨

  • 前頭部(おでこ)が丸く突き出ている
  • 後頭部も丸い
  • 全体的に球体に近い形状

この形状に合わせて、帽子のクラウン(頭頂部)を設計することで、安定したフィット感が得られ、つばが常に正しい角度を保ちます。

6歳児の頭蓋骨

  • 全体的にやや縦長になり始める
  • まだ丸みは保っている

成人の頭蓋骨

  • 前後左右のバランスが取れた形状
  • 個人差が大きくなる

エポカルの帽子設計:トルソーから生まれる「影を作る設計」

これらの解剖学的知見と、トルソーでの実証実験は、エポカルの「しっかり影を作る帽子」設計に直接活かされています。

つばの長さと角度:影の最適化

  • 3歳児用:目が下に位置し、顔が丸いことを前提に、視野を保ちつつ顔全体に影を作る角度を計算
  • 6歳児用:目の位置が上がり、顔に凹凸が出始めることを考慮し、影のカバー範囲を維持しながら視野を確保
  • 実証ベース:トルソーに実際に被せて、様々な光の角度で影を検証

クラウンの形状:安定したフィット

  • 3歳児用:丸みに沿った立体的なカーブで、ずれにくい設計
  • 6歳児用:やや縦長の形状に対応し、成長にも対応
  • 目的:正しい位置に帽子を保つことで、計算した影を確実に作る

後頭部から首のカバー:360度の影

  • 3歳児用:短い首でもしっかりカバーできる後部つば設計
  • 6歳児用:長くなった首に対応した範囲設定
  • 全方位保護:前面だけでなく、側面、後面からの紫外線も考慮

影の検証データの蓄積

トルソーを使った検証により:

  • 時刻による太陽の角度変化に対応した影のカバー率
  • 子どもの動きを想定した角度変化時の影の維持
  • 顔の各部位(目、鼻、頬、首)への影の到達率
  • 視野角度の確保との両立ポイント

これらのデータを年齢別に蓄積し、製品設計に反映しています。

トルソー制作から得られた実感:「影を作る」ことの難しさ

実際に3歳児のトルソーを粘土で制作していて最も実感するのは、わずか数ミリの違いが、影の落ち方を大きく変えるということです。

目の位置が3mm下にあるだけで、つばの影が目に届く角度が変わります。頬の丸みが5mm違うだけで、影の回り込み方が変わります。首の長さが1cm違うだけで、後部のつばが作る影の範囲が変わります。

この精密さは、平面図や数値データだけでは絶対に捉えられません。実物大の立体トルソーを前にして、実際に帽子を被せ、光を当ててみて、初めて見えてくるものです。

6歳のトルソーと並べることで、わずか3年間でこれほどまでに変化する成長の過程が、立体として明確に見えてきます。そして、その変化が「しっかり影を作る」という目標に対して、いかに大きな意味を持つかを実感します。

子どもは「小さな大人」ではない:影を作るための根本的理解

大人用の帽子を小さくしただけでは、子どもにしっかり影を作ることはできません。

なぜなら:

  • 目の位置が違う
  • 顔の立体構造が違う
  • 頭蓋骨の形状が違う
  • 首の長さが違う
  • 体とのバランスが違う

これらすべてが、影の落ち方に影響するからです。

そして、3歳と6歳でさえ、これほどまでに違います。同じ「子ども用」という括りで一緒にすることはできないのです。

トルソー製作の意義:データを超えた理解

なぜ、時間をかけて実物大のトルソーを製作するのか。

それは、本当にしっかり影を作る帽子は、立体的な理解なしには作れないからです。

数値データは重要です。頭囲、顔の長さ、目の位置の測定値。これらは設計の基礎になります。

しかし、データだけでは捉えきれないものがあります:

  • 実際の形状、重心、バランス感覚
  • 光と影の立体的な関係
  • 微妙な角度の違いが生む大きな差
  • 子どもの動きに対する帽子の挙動

これらは、実物大のトルソーを前にして、実際に帽子を被せて、光を当てて、様々な角度から観察して、初めて本当に理解できるものです。

まとめ:成長に寄り添い、しっかり影を作る

3歳から6歳、そして成人へ。たった数年の間に、子どもの頭部は驚くほど変化します。

エポカルでは、この変化を深く理解した上で:

  • 年齢別の解剖学的特徴に基づいた設計
  • 実物大トルソーでの影の実証実験
  • 視野を保ちつつ、しっかり影を作るバランス
  • 成長に対応できる調整機能
  • 快適なフィット感と安全性

これらすべてを実現する「しっかり影を作る帽子」作りを追求しています。

今回のトルソー製作は、データだけでは見えてこなかった「立体としての子ども」を理解する貴重な機会となりました。3歳児のトルソーが完成したら、実際に試作帽子を被せて、影の検証を行います。6歳のトルソーとの比較により、年齢による最適な設計の違いが、さらに明確になるはずです。

この学びは、今後の製品開発にも確実に活かされていきます。

子どもたちの健やかな成長を、正確な知識と丁寧な設計で支えていく。しっかりと影を作り、紫外線から守る。
それがエポカルの子供の用のUVカット帽子です。


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製品情報 エポカルの年齢別UV帽子シリーズについては、公式サイトをご覧ください。
エポカルの帽子は、実物大トルソーでの影の検証を経て設計されています!

株式会社ピーカブー
エポカルブランドプロデューサー
松成紀公子

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