岐阜県の「餅菜」は、全国的なものではなかった(らしい)
餅菜と小松菜の知られざる違い
お正月になると、我が家の雑煮には必ず「餅菜」が入っていました。
淡い緑色で柔らかく、優しい甘みのあるこの青菜。子どもの頃から当たり前のように食べていたので、てっきり全国どこでも使われているものだと思っていました。
ところが、県外の友人と話していて驚いたのです。「餅菜って何?小松菜のこと?」と聞かれたとき、初めて気づきました。餅菜は、全国的なものではなかったのです。

餅菜(もちな)について EPOCHAL松成紀公子
餅菜と小松菜は別物だった
恥ずかしながら、私は長い間「餅菜」と「小松菜」のちがいがよくわかりませんでした。
調べてみると、この二つは確かに同じアブラナ科の仲間ではあるものの、異なる品種。
餅菜(もちな)の特徴
- 愛知県尾張地方の伝統野菜
- 淡い緑色で、葉や茎が非常に柔らかい
- アクが少なく、ほんのりとした甘みがある
- 葉が黄変しやすく日持ちしないため、年末年始にしか出回らない
- 別名「正月菜」とも呼ばれる
小松菜の特徴
- 濃い緑色で、肉厚でシャキシャキした食感
- 通年栽培され、全国のスーパーで手に入る
- 幅広い料理に使える万能野菜
並べてみると、見た目も食感もかなり違うんですね。餅菜は色が薄くて、本当に柔らかい。一方、小松菜は濃い緑でしっかりした歯ごたえがあります。
なぜ「餅菜」という名前なのか
餅菜という名前の由来は、まさにお正月の「お餅」にあります。尾張地方のお雑煮には欠かせない具材で、餅と一緒に食べることからこの名がつきました。
お正月の雑煮に入れる青菜として、代々受け継がれてきた伝統野菜。それが餅菜なのです。
年末になると、愛知県や岐阜県のスーパーでは「正月菜」として売られているのを見かけます。
栄養価はどうなの?
気になる栄養面ですが、餅菜も小松菜も、どちらも優秀な緑黄色野菜です。
共通の栄養素
- カルシウム・鉄分:野菜の中でもトップクラス
- β-カロテン(ビタミンA):抗酸化作用で健康維持
- ビタミンC:免疫力アップ、風邪予防
栄養成分の数値としては大きな差はありませんが、餅菜には独自のメリットがあります。
餅菜ならではの利点
- アク(シュウ酸)が小松菜よりさらに少ない:素材本来の甘みを感じやすい
- 繊維が非常に柔らかい:胃腸に優しく、消化しやすい
お正月はお餅やおせち料理など、炭水化物や保存食が中心になりがち。そこに餅菜を加えることで、不足しがちなビタミンやミネラルをしっかり補えます。先人の知恵を感じますね。
餅菜が消えつつある?
残念なことに、餅菜の生産量は年々減少しているそうです。葉が黄変しやすく日持ちが悪いため、栽培や流通が難しいのが原因です。
そのため、現在「正月菜」として売られているものの中には、餅菜ではなく「早生(わせ)の小松菜」である場合も増えているとのこと。本物の餅菜を見分けるのは、地元の人でも難しくなっているかもしれません。
地域の食文化を守りたい
全国的には知られていなくても、地域で大切に受け継がれてきた食材。それが餅菜です。
お正月に家族で囲む雑煮。その中に入っている柔らかな餅菜には、この地域の歴史と文化が詰まっています。
スーパーで「正月菜」を見かけたら、ぜひ手に取ってみてください。淡い緑色で、葉が柔らかそうなものを選べば、本物の餅菜かもしれません。
今年のお正月も、我が家の雑煮には餅菜を入れました。この優しい味わいを、子どもたちにも伝えていきたいと思います。
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