紫外線となす 自由研究にも!
なぜナスは紫色になるの?
紫外線が生み出す「アントシアニン」の秘密をオフィスの庭で実験してみた
夏野菜の代表格である「なす」。皮の美しい紫色を見たことがある方は多いと思いますが、その紫色が紫外線と深く関係していることをご存じでしょうか。エポカルでは、紫外線への理解を深めていただくために、オフィスの庭で実際になすを育てて、紫外線が色づきにどう影響するのかを確かめる実験を行いました。今回は、なすが紫色になる仕組みと、実験の結果をあわせてご紹介します。

紫外線となすの実験 夏休み 自由研究の種 エポカル 株式会社ピーカブー
なすの紫色の正体は「ナスニン」というアントシアニン
なすの皮の紫色は、「ナスニン」と呼ばれる色素によるものです。ナスニンは、ブルーベリーや紫キャベツ、赤しそなどにも含まれる天然色素「アントシアニン」の一種で、なす特有の成分としてこの名前がつけられています。
アントシアニンはポリフェノールの仲間で、強い抗酸化作用を持つことでも知られています。私たちが紫外線を浴びると体内に活性酸素が発生しますが、アントシアニンにはこの活性酸素の働きを抑える作用があるとされています。
なぜ紫外線を浴びるとなすは紫色になるのか
植物にとって紫外線は、細胞を傷つける可能性のある刺激のひとつです。なすは自らの果実を紫外線のダメージから守るために、皮の部分でアントシアニンをつくり出します。アントシアニンには紫外線を吸収する性質があり、いわば「植物自身が作り出す日傘」のような役割を果たしていると考えられています。
つまり、なすの紫色は単なる見た目の特徴ではなく、紫外線という環境ストレスに対して植物が自らを守るための、いわば防御反応の結果でもあるのです。日光をよく浴びた部分ほど色が濃くなりやすいのも、この仕組みによるものと考えられます。
エポカルオフィスの庭で実験してみました
この仕組みを実際に目で確かめるため、エポカルオフィスの庭で小さな実験を行いました。同じ株から育てたなすを2つのグループに分け、次のような条件で育てました。
- グループA:とくに何もせず、通常どおり日光の下で育てたなす
- グループB:アルミホイルで実全体を包み、紫外線が直接当たらないようにして育てたなす
アルミホイルには光を反射・遮断する性質があるため、紫外線を含む光をなすの実に届きにくくする狙いです。
実験結果からわかること
収穫して比較したところ、次のような違いが見られました。
- グループA(通常栽培):一般的によく見るしっかりとした紫色に育ちました。
- グループB(アルミホイルで遮光):完全に色づきを防ぐことはできませんでしたが、通常のものと比べると色が薄く、淡い紫色にとどまりました。
アルミホイルで包んだなすも「まったく紫色にならない」わけではなく、うっすらと色づいた点は興味深い結果でした。これは、アルミホイルの隙間からわずかに光が入り込んでいた可能性や、紫外線以外の要因も色づきに関わっている可能性を示しています。それでも、紫外線をしっかり浴びたなすとの色の濃さの違いは一目瞭然で、紫外線が色素形成に大きく関わっていることを実感できる結果となりました。
まとめ:身近な野菜からも紫外線の影響を学べる
なすの紫色ひとつをとっても、紫外線が生き物に与える影響の大きさを垣間見ることができます。植物が自らを守るために色素をつくり出すように、私たち人間も日々の紫外線対策によって肌や体を守ることが大切です。
エポカルでは、こうした身近な題材を通して紫外線について楽しく学べる「紫外線多作講座」を、学校や図書館、地域施設などで開催しています。また、EC サイトでは紫外線を見える化するグッズ「紫外線みっけ」も取り扱っています。今回のような実験を通じて、お子さまと一緒に紫外線について学ぶきっかけにしていただければ幸いです。




