
UVカット率との違いを分かりやすく解説
帽子や日焼け対策ウェアのタグに「UPF50+」という表記を見たことはありませんか?SPFは日焼け止めクリームでおなじみですが、UPFはまだ日本ではあまり浸透していない指標です。
このページでは、UPFとは何か・UVカット率との違い・なぜエポカルはUPFではなくUVカット率で表示しているのかを、世界的な権威である米国皮膚がん財団(The Skin Cancer Foundation)の情報をもとに解説します。
1. UPFとは何か
UPFとは Ultraviolet Protection Factor(紫外線防護係数) の略で、衣類・帽子・布地などが紫外線をどれだけ遮断するかを示す国際的な指標です。
米国皮膚がん財団(The Skin Cancer Foundation)は次のように説明しています:
「UPF(紫外線防護係数)は、生地がどれだけのUV放射(UVBおよびUVAの両方)を皮膚に到達させるかを示します。たとえばUPF50の生地は、太陽光線の98%を遮断し、2%(1/50)のみを透過させます。」
つまりUPFの数値は「何分の1しか紫外線が通らないか」を表しています。
- UPF30 → 1/30 → 透過率約3.3%
- UPF50 → 1/50 → 透過率約2.0%
- UPF50+ → 1/50未満 → 透過率2.0%未満

2. UPFの考え方:UV-Bが重視されている理由
UPFはUVA+UVBの両方を測定する指標ですが、その計算式においてはUV-Bの影響がより大きく重みづけされています。
これはなぜでしょうか。UV-AとUV-Bは皮膚への作用が異なります:
- UV-B(波長280〜315nm):日焼け(サンバーン)の主な原因。皮膚細胞のDNAを直接傷つけ、皮膚がんのリスクを高める
- UV-A(波長315〜400nm):主にシミ・シワ・肌老化の原因。皮膚がんにも関与するが、UV-Bより長波長で皮膚深部に達する
UPFの計算では、皮膚へのダメージが特に大きいUV-Bの波長帯に対して高い重みが与えられます。そのため、UV-Bの遮蔽率が高い素材ほどUPF値が高く評価されるという特性があります。
米国皮膚がん財団はこう補足しています:
「UPFはUVBとUVAの両方を測定しますが、SPFが測定するのはUVBのみです。」

凸凹した表面がUVカット率をあげます
つまり UPFはUVAもUVBも測定しますが、計算上はUV-Bダメージへの防護を特に重視した設計になっています。
3. UPFとSPFの違い
| 項目 | UPF | SPF |
|---|---|---|
| 対象製品 | 衣類・帽子・布地 | 日焼け止めクリーム |
| 測定するUV | UVA+UVB両方 | 主にUVBのみ |
| 数値の意味 | 何分の1のUVが透過するか | 何倍の時間、赤くなるのを遅らせるか |
| 推奨最低値 | UPF50(米国皮膚がん財団基準) | SPF30(日常使用) |
米国皮膚がん財団(The Skin Cancer Foundation)は、推奨シール(Seal of Recommendation)の発行基準として衣類・帽子にはUPF50以上を必須要件としています。
出典:The Skin Cancer Foundation – Seal of Recommendation

アルパンサのUPF表示のカード
4. UPFとUVカット率の対応
UPF値とUVカット率(遮蔽率)は次のように対応しています:
| UPF等級 | UV透過率 | UVカット率 | 防護ランク |
|---|---|---|---|
| UPF 15〜24 | 6.7〜4.2% | 93.3〜95.8% | 良好(Good) |
| UPF 25〜39 | 4.0〜2.6% | 96.0〜97.4% | 非常に良好(Very Good) |
| UPF 40〜50 | 2.5〜2.0% | 97.5〜98.0% | 優れた防護(Excellent) |
| UPF 50+ | 2.0%未満 | 98.0%以上 | 優れた防護(Excellent) |
米国皮膚がん財団は次のように明記しています:
「UPF30〜49は非常に優れた防護を提供し、UPF50+は優れた防護(Excellent)に分類されます。Seal of Recommendationの認定基準は最低UPF50で、これは太陽光線の98%を遮断し、わずか2%のみが透過することを意味します。」
出典:The Skin Cancer Foundation – Expert Answers to Your Sun Protection Questions
UPF50+が「50以上」をすべてまとめて「50+」と表記するのは、実測値が60・70・80以上であっても「100%カット」と誤認されないようにするためです。

エポカル製品の中には薄くてもUVカット97%の素材もあります。
5. なぜエポカルはUVカット率で表示するのか
エポカルは、製品のUV防護性能を「UPF50+」ではなく「UVカット率○○%」という形で表示しています。その理由をご説明します。
UPFは日本ではまだなじみが薄い
海外(特にオーストラリア・米国)ではUPFは広く知られた指標ですが、日本ではまだ一般消費者への浸透度が低く、「UPF50+」と表示されても直感的に性能がイメージしにくいのが現状です。
UPFは「範囲」で表示されるため分かりにくい
UPF40とUPF50はどちらも「優れた防護(Excellent)」に分類され、同じランクに見えてしまいます。しかし実際には:
- UPF40 → 透過率2.5% → UVカット率97.5%
- UPF50 → 透過率2.0% → UVカット率98.0%
- UPF50+ → 透過率2.0%未満 → UVカット率98%以上
数値が違うのに同じランク表示になるため、実際の性能差が見えにくいという問題があります。
UVカット率のほうが性能が一目で伝わる
「UPF50+」よりも「UVカット率100%(カケン試験センター認証)」と書いた方が、エポカルのEPOCHTEX™素材が持つ性能をより正確に・直感的に伝えられるとエポカルは考えています。
エポカルは24年間、光過敏症・紫外線対策を必要とする方に向けて製品を開発してきたブランドです。
「数値の意味が分からないまま買う」ことがないよう、お客様に最も伝わる表示方法を選ぶ——
それがUVカット率表示を採用している理由です。
UVカット率98%とエポカル製品に書いてあるものは
UV-A,UV-B波長のカット率の「平均値」になります。
▶ エポカル公式サイト(epochal.jp)
▶ English site: sun-protective.com
▶ お問い合わせ:office@epochal-uv.com
6. まとめ
- UPFはUVA+UVBの両方を測定する衣類・布地用の国際指標
- UPF計算ではUV-Bへの防護が特に重視されている
- UPF50+=UVカット率98%以上(米国皮膚がん財団が「優れた防護」と定義)
- UPFは日本ではなじみが薄く、「範囲表示」のため性能差が見えにくい
- エポカルはお客様に性能が直感的に伝わるよう、UVカット率で表示している
紫外線対策は「なんとなく」ではなく、数値の意味を理解した上で選ぶことが大切です。エポカルはこれからも、分かりやすく・正直な情報発信を続けてまいります。





