紫外線の特性① 下から斜めから紫外線はあらゆる方向から忍び寄ります

紫外線環境マニュアル2020より
今日は紫外線の特性についてお話しします。特に、多くの人が見落としがちな「紫外線はあらゆる方向からやってくる」という重要な事実について解説します。
上からだけじゃない!紫外線の侵入経路
紫外線と言えば、太陽から直接降り注ぐものというイメージがありますよね。確かに、太陽光線に含まれる紫外線は上から直接降り注ぎますが、それだけではないのです。
反射してくる紫外線
紫外線の恐ろしい特性の一つは、さまざまな表面で反射することです。具体的には:
- 地面からの反射: アスファルトやコンクリートは紫外線を約10%反射します
- 砂浜からの反射: 砂は紫外線を約20%反射します
- 雪面からの反射: 雪は紫外線を驚くべきことに約80%も反射します
- 水面からの反射: 水面は角度によって異なりますが、最大で約100%反射することも
これらの反射した紫外線は、下から、横から、斜めからと、あらゆる方向から私たちの肌に到達します。つまり、日傘を差していても、または帽子をかぶっていても、反射によって紫外線は私たちの肌に到達するのです。
散乱する紫外線
さらに、紫外線は大気中で散乱します。特に、UVA(長波長紫外線)は曇りの日でも約80%が地上に到達します。これは雲を通過する能力があるためです。「曇っているから日焼け止めは必要ない」という考えは大きな誤解なのです。

紫外線は環境によって届く量が違います ※環境省:紫外線環境保健マニュアルより
意外な紫外線の侵入経路
窓ガラスを通して
一般的な窓ガラスはUVBをほとんど通しませんが、UVAは約50%通過します。車の運転中や室内でも油断はできません。特に、長時間の運転で片側の腕や顔が日焼けする「トラッカー日焼け」は有名な例です。
衣服を通して
薄手の衣服は紫外線を通します。特に、濡れた白い衣服は紫外線をほとんど防げません。UVカット機能のある衣類を選ぶことが重要です。

有名なトラックの運転手さんの写真
効果的な紫外線対策
紫外線があらゆる方向から忍び寄ることを理解したら、対策も全方位的に考える必要があります:
- 日焼け止めは全身に: 特に見落としがちな耳の後ろ、首の後ろ、足の甲などもしっかり塗りましょう
- UVカットの衣類: 帽子だけでなく、UVカット機能のある長袖シャツやパンツを活用
- サングラス: 目の周りの皮膚だけでなく、目自体も紫外線から守る
- 日陰でも油断しない: 反射光からも保護するため、日陰でも日焼け止めは必須
- 車内でも対策: 長時間のドライブではUVカットフィルムのない窓側に注意
まとめ
紫外線は上からだけでなく、反射や散乱によって下から、横から、斜めからと、あらゆる方向から私たちの肌に到達します。この特性を理解し、全方位的な対策を取ることが、肌の健康を守るためには不可欠です。
次回は「紫外線の特性②」として、紫外線の季節・時間帯による変化について詳しく解説する予定です。お楽しみに!
この記事は一般的な情報提供を目的としています。個人の肌質や体質に合わせた紫外線対策については、皮膚科医にご相談ください。


