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人の肌への紫外線対策の必要性

エポカルブランドは、全ての製品が紫外線対策を目的とした専門のUVカットウエアです。 こども達にUV対策が必要なわけ、それは、WHOも言っている「18歳までに生涯の半分の紫外線を浴びてしまう」というデータがあるからです。 母子手帳から、「日光浴」という言葉が消え、「外気浴」となり、 環境省から、2003年6月「紫外線保健指導マニュアル」が発行されました。
国による対策が始まったのです。
2005年は、5月から気象庁によりUVインデックスに基づいて、紫外線情報が伝えられています
「紫外線」は、健康を害するものであり、「日焼け」はお肌に悪影響を及ぼすということが、認知されてきました。
では、「紫外線」とは?そして、「紫外線対策」とは?「日焼け」しないための方策、そして「日焼け」してしまったら?

    世界保健機関(WHO)は、以下に紫外線対策の必要性の理由を言っています


  • 子供時代は細胞分裂も激しく、成長が盛んな時期であり、
    大人よりも環境に対して敏感である
  • 子供時代(18歳未満)の日焼けは後年の皮膚がんや眼のダメージ
    (とくに白内障)発症のリスクを高める
  • 生涯に浴びる紫外線量の大半は18歳までに浴びる
  • 紫外線被ばくは、免疫系の機能低下を引き起こす
  • 子供たちは室外で過ごす時間が多いため、太陽光を浴びる機会が多い
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    紫外線の悪影響

    日焼け:サンバーンとサンタン

    子どもの頃は強い日焼けをしても、一週間もすれば小麦色に焼けた一見健康そうな滑らかな皮膚に戻ります。
    しかし、毎日太陽紫外線を浴び続けている顔の皮膚には。20歳を過ぎたころから、シミなどの症状が出始めます。
    日差しを浴びて数時間後に皮膚が赤くなることをサンバーンといいます。
    これは、皮膚の血流量の増加が原因ですが、その引き金は、主にUV-Bによって細胞遺伝子に生じたキズです。メラニンが増え、皮膚が黒くなることをサンタンといいます。
    これも一部は遺伝子のキズが引き金となっています※1。

    健康的な「サンタン」というものはありません。

    あなたのスキンタイプは何ですか? 
    人によって日焼けの仕方はちがいます。
    日焼けはスキンタイプによって大きく異なります。人のスキンタイプは6段階で分けられています。
    日本人で一番多いタイプはスキンタイプ2といわれています。
    このスキンタイプの人は、真夏の日中に太陽光を20~25分浴びるとわずかに赤み(サンバーン)が生じます。ひどい日焼けを繰り返すと皮膚がんになるリスクが高くなります。
    皮膚老化の90%は紫外線によるもの
    顔、手の甲や腕の外側の皮膚は、子どもの頃から繰り返し浴びている太陽紫外線によって、遺伝子が変異したり、遺伝子の働きに異常が生じ、紫外線を浴びていない皮膚よりもシミやシワ、さらに良性・悪性の腫瘍が出来てきます。
    これらの変化は光老化(フォトエイジング)と呼ばれます※1。

    一般に老化によるものと思われている皮膚の見た目の変化のうち、最大90%は、紫外線被ばくによって引き起こされたものである可能性があります※3。
    光老化は顔に一番顕著に現れます。年をとってから生じる“いぼ”である良性腫瘍が40歳過ぎに高頻度で顔や手の甲に出始めます。白人に比べると、頻度は少ないものの、皮膚の悪性腫瘍(皮膚がん)は時に命を奪い、外科的手術を受けると著しい生活の質の低下をきたします。
    子どもの頃からほとんど毎日太陽紫外線を浴びる顔の皮膚には、皮膚がんが発症しやすいことが知られており、皮膚がんの約80%が日光に当たりやすい皮膚に発症しています。日ごろ紫外線を浴びすぎない努力をしない限り、光老化で生活の質が低下する患者や皮膚腫瘍患者が増加すると予想されます。

赤ん坊の日光浴や子供の日焼けは健康に欠かせないと信じられてきましたが、実のところ、古くからの言い伝えで科学的な証拠はなにもありませんでした。

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20世紀半ばまでは、世界中で太陽光線を浴びることが良いと信じられ、誰もが実行して来ました。科学の発達のおかげで1960年前後から紫外線がDNAに傷をつけることがわかり、1980年代に入ると、皮膚ガンの発生率が高いオーストラリア、アメリカなどが、国をあげて紫外線対策を打ち出すようになったのです。
日光浴の良いところは精神的な開放感でしょう。
あとはビタミンD3 を作るくらいなのです。

一方、日光浴で太陽紫外線を浴びれば、表皮のほとんど全ての細胞や、一部真皮の細胞の遺伝子に傷がつきます。
赤ちゃんの頃から繰り返し浴び続ける太陽紫外線によって遺伝子に傷をつけ続けることになり、いつしか遺伝子に間違いが生じて正常な細胞ではなくなり、シミや皮膚ガンができることになるのです。特に子供の頃は細胞分裂も大人に比べ盛んなため、太陽紫外線で傷ついた遺伝子が間違って修復される確立が高いといえます。
子供ほど紫外線の影響をたくさん受けている ― 紫外線Q&A 市橋正光著 p43.44より ―

3つの事実を紹介します。まず、オーストラリアで行われた疫学調査で子供の頃に強い太陽紫外線を浴びる環境にいた人が、大人になって皮膚ガンになりやりやすいことが証明されました。
オーストラリアの白人は、イギリスなど年間の太陽紫外線量が少ないところからの移民です。
子供の頃に移民すれば、長年にわたり大量に紫外線を浴びることになるわけです。
オーストラリアで生まれた子供や10歳までに移民した人に皮膚ガンが多く発症することが分かったのです。

 次に小動物を使った皮膚ガンの研究です。
マウスを若い頃に大量に紫外線を照射する群れと、成長してから大量の紫外線を照射する群れに分けて皮膚ガンのできる率を比べた結果、総紫外線の量は同じでも、若い週齢に紫外線をたくさん浴びた群れのマウスには皮膚ガンが早く、また多くできることが証明されました。
子供の皮膚(若いマウスの皮膚)は大人に比べて分裂する回数が多いのです。
そのため、紫外線で遺伝子に傷をつけたまま遺伝子DNAを合成するチャンスが多いのです。
遺伝子が元の通りに治らないで間違うことも多くなります。

 最後に日焼けと皮膚ガン発症の関連についての症例です。
色素性乾皮症は、紫外線によって傷ついたDNAを元の通りに治すことができない病気です。
普通の健康な子供と同じように外で遊べば、10歳までに顔など太陽に当たる皮膚に皮膚ガンができます。
この病気を持った4歳と2歳の姉妹に同じようにサンスクリーン剤を塗り、帽子や傘を使って日焼けをしないようにケアーを徹底したところ、姉は13歳で、妹は23歳で始めて皮膚ガンができました。紫外線対策をはじめた小児期の二人の年齢差はたった2年ですが、皮膚ガンの発生を10年も遅らせることができたのです。

これまでの多くの疫学調査では、年間の紫外線照射量が多い地域の住民や、屋外労働者に皮膚ガンが多いということのほかに、同じ紫外線量でも子供の時に浴びるほど、紫外線の悪い影響が大きいということがわかっています。
一生に浴びる紫外線量のうち50%は、18歳ぐらいまでに浴びてしまうといわれています。
これまでにお話しましたいくつかの事実から、小児期から無駄な日焼けを避けることが、若々しく健康な皮膚を維持する秘訣であることがわかります。
つまり赤ちゃんのときより紫外線から皮膚を守ってあげれば、表皮の角化細胞や色素細胞ではDNAの傷もつきにくいし、間違って傷が治されることも少ないでしょう。
その結果、皮膚にシミも腫瘍もできにくく、皮膚の老化や皮膚ガンの発生を防ぐことができるのです。
続きは、文献(紫外線Q&A 市橋正光著 をご覧ください)

エポカルの特殊素材


紫外線対策用の UV カット素材とは、「酸化チタン」が練りこまれた「繊維」を使用しているものをいいます。 後加工した「洗濯で効果が落ちてしまうもの」とは違い、洗濯を繰り返しても、その効果(UV遮蔽率)は落ちることがありません。

エポカルは、紫外線対策に特化しただけでなく肌に優しく、使いやすい製品を作るべく機能性を高めたデザインをしています。 子ども達の身体について考え、また視野や動きを研究し、母親であるデザイナーによってデザインされた製品です。

Writer

株式会社ピーカブー代表
エポカルプロデューサー
松成 紀公子
Kikuko Matsunari

執筆者:エポカルブランドプロデューサー紹介

株式会社ピーカブーは、女性だけ、それも子どもを持つお母さんたちの会社です。 エポカルは、子供がアトピーで皮膚科医に「UV 対策」をすることを薦められ、たった 1 枚のウインドブレーカーから始まった日本で唯一のブランドです。